僕は長い間キヤノンの一眼レフカメラを使っていますが、ボディ背面にある「AF-ON」というボタンを使ったことがほとんどありませんでした。
なぜなら、写真撮影は風景が主なのでカメラを三脚に据えて時間が来るのをひたすら待ち、シャッターチャンス到来した時にはレリーズをポチポチ押すという撮影スタイルだったからです。
動体の撮影はおろか、手持ち撮影もほとんどしたことがありませんでした。
そんな僕が一眼レフカメラからミラーレスカメラに買い替えをして、今までほとんど出番のなかった50mm単焦点レンズを使い出した時に手持ち撮影、マニュアルフォーカスにハマってしまい、その流れから「親指AF」を始めることにしました。
はじめはやりにくいと感じましたがすぐに慣れました。
慣れると簡単。
もっと早くに始めレバ良かったと思いました。
そんな、「親指AF」についてご紹介します。
コンテンツ
【写真撮影】やってみたら超便利 親指AF(おやゆび・えーえふ)
「親指AF」はこんなシーンで便利です。
動体撮影
サーキットで車、バイクを撮影する時、スポーツの撮影や走る子供やペットなど動体撮影のシーンで、この親指AFとAF-C(キヤノンだとAIサーボ)との組み合わせでフォーカス追従しながらの連続撮影に有効ですね。
スポーツ系カメラマンは必須だとも聞いたことがあります。
フォーカスロック&連続撮影
中央にあるフォーカスポイントでピントを合わせておいて、ピントを合わせた被写体を中央からずらす構図で撮影する場合に非常にやりやすいです。
もちろん、シャッターボタン半押しでもできますが、シャッターを半押ししたまま構図を調整するよりも楽にフォーカスロックできます。
ピントを合わせたい被写体は変えずに構図をちょっと変える時など便利です。
置きピン撮影
置きピンですぐに思い浮かぶのは「電車」ですね。(僕の単純な頭では)
AF-ONボタンでピントを合わせておいて、電車が来た時にシャッターパチパチパチ(連写)って感じですね。
シャッター半押しにAFがあると、いざシャッターを押した時にAFが動いちゃいますね。
するとせっかく置いといたピントがずれることになりかねません。
こうやってやろう!「親指AF」 設定方法 (キヤノン EOS Rの場合)
[メニュー] – [C.Fn4:Operation] – [ボタンカスタマイズ]

[シャッターボタン半押し]を選択する。

デフォルト設定では「測光・AF開始」となっています。
この設定を「測光開始」に変更してシャッターボタン半押しではAFが動作しない様にします。
「[SET]OK」を押下します。

撮影方法
「親指でAF-ONボタンを押してピントを合わせて、人差し指でシャッターボタンを押す」です。何回シャッターボタンを押してもAF-ONボタンを押したときのピントで固定されています。

まとめ(親指AFにして良かったこと)
いまだに、あまり動体をとることがないので、AIサーボとの組み合わせで被写体を追いかけるというシーンが僕にはないのですが、練習をかねて近所の道路を走っている車でも取ろうかと思っています。(笑)
フォーカスロックは草花撮影の時によくやります。
手持ちの場合はカメラの操作でフォーカスポイントを動かすのが面倒なのでフォーカスロックして構図調整しています。
置きピン撮影はほとんどやったことがありません。
風景撮影などは三脚を立ててピント調整したら動かない様にするためMFで撮影することが多いですね。
と、僕自身は「親指AF」のうまみをまだ味わいきれてない撮影スタイルではありますが、使い始めるとなかなか便利です。
設定も操作も簡単なのでぜひ一度お試しください。
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