みなさん、寒い時期の写真撮影の結露防止どうしていますか。

寒い冬の夜間撮影や湿度の高い場所での撮影ではレンズの前玉が結露することがあります。

結露防止のためのレンズヒーターについて、とほほな経験を踏まえて紹介します。

レンズヒーターが巻けなかったときの話

2019年3月某日山梨県の本栖湖からの星景富士山を撮影すべく単独撮影ツアーを敢行しました。

当日は氷点下近くまで気温が下がる予報、また湖畔での撮影なのでレンズの結露対策としてレンズヒーターとモバイルバッテリーを持って家を出ました。

目的地に到着し撮影場所を確保、三脚、カメラを設置、レリーズを接続してレンズヒーターを巻こうとした瞬間に気づきました。

レンズヒータが巻けません。

レンズに巻けきらないのです。

撮影日の2ヶ月ほど前、APS-Cからフルサイズセンサーのカメラに買い替えを行うとともに、星景撮影用の広角レンズもフルサイズ用のレンズに買い替えました。

以前のレンズ「TOKINA AT-X116 PRO DX II AF 11-16mm F2.8 (IF) ASPHERICAL」のレンズ径は77mm。

 

 

新しいレンズ「TAMRON SP 15−30mm F2.8 Di VC USD A012E」のレンズ径はカタログ記載ありません。(メジャーで計測したところ約100mm)

レンズヒーターなしでの撮影はなんとか終了

輪ゴムで縛るか、紐で縛るかその場で考えましたが、手元に輪ゴムも紐もありません。

終わった。。。

ここは、男らしく(?)諦めてレンズヒーター無しで撮影を開始しました。

AM2:00から明るくなるAM6:00頃まで寒さに耐えながらパチーリ、パーチリ。(ロングシャッターで撮影しています)

幸いなことにレンズは結露せずに済んだようでした。

結露しなくても撮影、現像の腕はまだまだ。。。

Canon EOS R / TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD A012 10.0sec (f/2.8) ISO 6400

レンズヒーター温度調節機能は必要か?

結露がなかった(?)とはいえ、次回に向けての結露対策をたてておく必要があります。

  • 対策1 防湿ケースに輪ゴムを入れておく。
  • 対策2 防湿ケースに紐を入れておく。
  • 対策3 新調したレンズにも巻き付けられるレンズヒーターを購入する。

で、買いました。

PROTAGE 結露防止レンズヒーター(温度調節なし)

(温度調節あり)と悩みましたが、撮影中にレンズヒーターの温度を調節するような技術が僕にないことは自分がよくわかっています。(撮影が楽して他のことに気がまわらなくなると思う)

新しいレンズの前玉外周は約330cm、PROTAGE 結露防止レンズヒーターの長さは440mmです。

とりあえず巻いてみます。

大丈夫そうですね。

これで、次回の撮影まで安心です。

ところが、このレンズは出目レンズで前玉が外筒の中を前後するのですが、前玉と外筒の間が10mmほどあります。

ヒーターの熱は前玉に届くのでしょうか?

このレンズのレンズヒーターの効果の程を試してみたくなりました。(いつかレビューしたいと思います)

憧れのVixen

レンズヒーターについては初冬から春先までの夜間撮影にしか使ったことがないのでお手頃価格のものを購入しているわけですが、ハイグレードなものが存在します。

天体ファン、星野写真家の皆様御用達Vixenのレンズヒーターです。

こちらは長さが600mmもあって天体望遠鏡への設置も可能なようです。

ヒータとケーブルの接点がマグネット式というあたりがかっこいい。

もちろん僕にはオーバースペックです。

まとめ

あまり出番が少ないと思われるレンズヒーターですが、冬以外の季節でも、天気、湿度、気温により結露する可能性があると思われます。

さほど嵩張るものではないので、カバンに一つ入れておいても良いのかなと思っています。

あと、モバイルバッテリーをお忘れなく。

have fan with photography